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会長あいさつ

 このたび,初代会長の別府茂様,2代目の秋元幸平様に続き,2021年よりにいがた摂食嚥下障害サポート研究会の会長を拝命しました新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野教授の井上誠です.
 私が新潟大学医歯学総合病院加齢歯科診療室に異動してきたのは2004年でした.当時は,医局スタッフも片手で足りるほどしかおらず,患者さんも口腔外科や神経内科の一部のみからの紹介であった頃から考えると,高齢者医療も摂食嚥下障害の臨床も大きく様変わりしたことを実感せずにはいられません.毎日のように紹介されてくる外来・入院患者さん,多岐にわたる疾患を抱える複雑な病態像に触れる日々は,忙しくも充実した毎日となっています.
 その中で,「にいがた摂食嚥下障害サポート研究会」も皆様のご協力のもとに少しずつ成長してきました.臨床に携わる多職種の皆様や教育機関の先生方,在宅介護に携わる皆様,用具や食品メーカーなどの全ての関係者が情報を共有化できるプラットホームを作るべく講演会,研修会,病院内での食の支援ステーションの運営などを通して,「摂食嚥下障害患者のサポートを実現する」という目的に向かって奔走しています.
 2011年にスタートした本研究会は,10年を迎えるにあたり運営体制が変更されることになりました.摂食嚥下障害の臨床を通して新潟県内の産業発展を目指すという目的で,発足当時より新潟産業創造機構(NICO)に事務局を担当いただいていましたが,NICOがその役割を果たし終えたということで事務局から離れ,会長,副会長ともに刷新されました.しかし本研究会は,今までもこれからも,医療,介護を通して,摂食嚥下障害のサポートを考えていく会としての活動を変わることなく継続していきます.
 2020年1月14日に日本で初のCOVID-19患者が報告されて以降,皆さんの生活も大きく変化したことと思います.まだまだ予断を許さぬ日々が続き,またポストコロナの生活がどう変わるかも分からないところではありますが,本研究会は,会員の皆様とともに変わらぬ目標に向かって進んでいきたいと思っています.今後とも変わらぬご協力とご支援をお願い申し上げます.

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