歯科再生医療産学連携会議

歯科再生会議概要

設立趣意

 歯科領域における再生医療の産学連携を推進するために、歯科再生医療産学連携会議を発足することとなりました。本会議は歯科医療技術に関する研究成果等の民間事業者への移転を推進する機関として、国内の歯科大学およびそれに関わる研究機関と産業界との積極的な連携・協力を行うことにより、歯科再生医療の研究活動の活性化及び新産業の創出等を図ることで、我が国の経済の発展及び学術の進展に寄与することを目的としています。

 本会議の役割は歯科医学に従事する研究者の持つ知的資産を社会に公開し、研究成果を産業界のニーズと結び付け、歯科医学の研究を活性化させ新産業を創出すること、企業の技術ニーズを収集し、適切な研究者を紹介し、企業の研究開発を支援することです。言い換えるならば、本連絡会議が、研究者と企業家の交流の場としての役割を果たすことになります。 

代表挨拶

 歯科再生会議は,2005年に発足して以来,歯科産業界と歯科の研究者との橋渡し的な役割を果たすことを目的に活動して参りました。特に再生医療研究分野での著名な研究者を招聘して講演や意見交換会の開催など,研究者と産業界の方との交流の場としてきた産学連携フォーラムは20回に及びます。このたびこの会議の代表として尽力された上田実先生が名古屋大学を退職されたのを機に代表を退かれましたので,かわりに会議の代表を引き受けることになり,ここにそのご挨拶と併せて今後の活動についてご説明させていただきます。

 日本の再生医療は,iPS細胞の技術開発に見られるようにめざましい発展を遂げており,これを臨床の場に活かす研究も報告されています。また加工された細胞等を医療として安全に提供できるように様々な法律や社会的基盤整備が進められており,2014年11月25日には「再生医療等安全性確保法」が施行されたのを受けて,再生医療等を提供する機関などが講ずべき措置が法律で定められるようになりました。

 このように再生医療の技術の開発とそれを実践する社会的な環境が整いつつあり,身近な医療へと近づいているように思われます。一方で,歯科における再生医療は未だ蚊帳の外に置かれているような感がぬぐえません。歯科における医療の技術開発は,歯科材料を中心とした医療材料としての取り扱いが主でしたが,再生医療の普及に伴って医科と同様の医療の範疇に含まれていくようになると考えられます。また口腔領域から全身の疾患との関わりを考える口腔内科的な診療やまた遺伝子の解析技術が格段に進歩したことによって,疾患に罹患するあるいは発症するリスクを予測することも可能となりつつあります。

 このような歯科医療の変遷の中で,より多くの情報を収集・発信して歯科医療研究の専門科と歯科産業界との連携をより緊密に保ちながら,社会に貢献していくことを目指して参ります。今後とも皆様方のご支援とご協力を心よりお願い致します。

役員名簿

事 務 局

大島 勇人  新潟大学大学院医歯学総合研究科

運営委員

大島 勇人 新潟大学教育研究院医歯学系
本田 雅規 日本大学歯学部

会 則

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