教授のご挨拶
新潟大学大学院 医歯学総合研究科 口腔病理学分野・教授及び新潟大学医歯学総合病院 病理部歯科病理検査室・室長の田沼順一であります。私のような若輩の身ながら、伝統ある教室の責任者を命ぜられたことは誠に光栄ですが、その責務の重大さを感じている次第であります。どうぞ宜しくお願い致します。
さて口腔病理は診断という医療行為を通じて、基礎と臨床を統合する立場にあり、さらに歯科と医科や基礎と臨床の橋渡しが出来る分野であります。また歯学教育では、共通教育と学部教育との連携、学部教育と大学院教育との連携、教育技術と教材の開発など、これらより将来の歯学部・大学院および歯学界をリードしていくとともに国際的な研究の場においても活躍できるような研究者、人材育成を目指します。
口腔病理診断は、治療に直結した医療行為を担う病理学において、最も重視されるべき点は診断精度の向上であり、遺伝子解析を含む新しい診断技術の開発と蓄積された形態学的診断との融合によって実現しなければならないと考えております。
今後、歯科学の発展のため、新潟大学歯学部はもちろん新潟大学大学院にも貢献できるようみずから研鑽していく所存でありますし、教室員とともに、ご指導、ご鞭撻ならびにご協力のほどお願い申し上げまして、教授の挨拶とさせて頂きます。