WHO口腔保健協力センター Japanese English
国際口腔保健シンポジウム 開催報告
平成22年10月9日、新潟大学有壬記念館にて「国際口腔保健シンポジウム:International Symposium for Global Oral Health Science Niigata 2010」を開催いたしました。
本シンポジウムは新潟大学WHO口腔保健協力センターが主催し、WHO本部から国際口腔保健部長Poul Erik Petersen博士(スイス)をはじめ、ミシガン大学George W Taylor教授(米国)、オタゴ大学Murray Thomson教授(ニュージーランド)、コンケン大学Waranuch Pitiphat教授(タイ王国)、北京大学Zhu Ling教授(中国)が海外招待者として参加いたしました。
第1部は「口腔と全身の健康 〜最新の知見から〜」と題して12名の演者による口演発表を行い、栄養・運動・身体活動・肥満・糖尿病・心臓病・腎臓病・骨粗鬆症・QOLなどをキーワードに多角的な視点から口腔と全身の健康の関連性について活発な議論が行われました。
第2部は「国際口腔保健の推進〜日本の歯科界の役割〜」と題し、Taylor教授が第1部のサマリーステイトメントとしてこれまでのリサーチエビデンスの総括を行い、その後指定発言として、日本歯科医学会(栗原英見常務理事)、国立保健医療科学院(三浦宏子口腔保健部長)、歯科保健医療国際協力協議会(深井穫博前会長)、歯科医学教育国際支援機構(宮田隆理事長)がそれぞれの立場から国際口腔保健へのこれまでの取り組みについて述べられました。
また、WHO協力センターとしての国際口腔保健推進への活動をオタゴ大学(Thomson教授)、北京大学(Ling教授)、新潟大学(小川祐司)が報告し、最後に「国際口腔保健推進に際し日本を始めリーダー国の歯科界に期待すること」としてPetersen博士がこれから取り組むべき課題はいかに我々が持ちうる知識経験を広く世界の人々のために役立てられるか、”Translate knowledge into action”の必要性について講演し、講演後には参加者を交えて意見交換が行われました。 (シンポジウムのプログラム一覧
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